日本伝熱学会東北支部ホームページへのアクセスをいただき、ありがとうございます。
公益社団法人日本伝熱学会東北支部第56期支部長に就任しました青木秀之です。よろしくお願い申し上げます。
さて地球環境やエネルギー資源枯渇の問題、そして東日本大震災のこともあり、エネルギーの利活用に人々の注目が集まる時代になっております。 その一方で次第に震災の記憶が薄れ、省エネルギーに対する意識が低下しつつあるのも事実です。伝熱研究者は熱移動問題の真理に到達し、 人類の生活にまでその真理を波及させる使命があります。
東北地方はもともと農業が盛んであり、広大であることから、学会活動を行う上で極めて不利な状況にあります。 さらに近年は人口減少の影響が顕在化しております。そのような状況下、日本伝熱学会東北支部の活動は衰えるどころか次世代を担う若手研究者や学生の成長が著しく、 活発化している部分もあります。これも抜山四郎先生をはじめとする先人たちの築いた工学の基盤がこの地方に根づいていることに原因があるのかもしれません。
今後ますます資源の争奪が激しくなる中でわが国の行く末に思いを馳せるとき、この東北から優れた研究者や産業が育成されることを切に願います。