The Nukiyama Memorial Award

抜山記念国際賞(第1回)の受賞者が決定

Prof. Peter Stephan

2012年5月31日,日本伝熱学会総会(富山市)にて,同学会創立50周年を記念して創設された抜山記念国際賞(The Nukiyama Memorial Award)の初の受賞者として,ダルムスシュタット工科大学(ドイツ)のPeter Stephan博士(別紙参照)が選ばれたことが報告されました.同教授の相変化伝熱,特に独自の先端的実験計測,数値解析を通じた沸騰熱伝達現象の解明による伝熱科学への顕著な寄与が認められました.2012年11月13-15日に長崎市で開催されました第3回国際伝熱フォーラムで,受賞講演に続き授賞式で賞状,楯,賞金50万円が贈られました.[プレスリリース(pdf)]

同賞は,液体の沸騰現象に特異なモード変化が現れることを初めて発見し,その特性曲線がNukiyama Curveとして世界に知られる伝熱学のパイオニア,抜山四郎東北大学名誉教授(故人)の名前を冠して,伝熱学,熱科学,熱工学に関連した分野で国際的に秀でた活躍をしているおよそ50歳未満の国内外の科学者1名に,日本伝熱学会より2年毎に授与される賞です.

2011年10月以来,世界の科学者,研究者宛からの推薦を公募し,国際賞委員会における厳正な審査を経て受賞者が決定されました.同委員会の委員は以下の通りです.


Chairperson Nobuhide Kasagi (Professor, The University of Tokyo, Japan)
Vice-Chairperson Masanori Monde (Professor, Saga University, Japan)
Members Avram Bar-Cohen (Professor, University of Maryland, USA)
Ping Cheng (Professor, Shanghai Jiaotong University, China)
Gian Piero Celata (Professor, ENEA, Italy)
Satish Kandlikar (Professor, Rochester Institute of Technology, USA)
Hideo Yoshida (Professor, Kyoto University, Japan)