The Nukiyama Memorial Award

抜山記念国際賞(第7回)の受賞者が決定

Prof. Zuankai Wang

2024年6月24日,中国上海市で行われたACTS 2024(The 3rd Asian Conference on Thermal Sciences)において,抜山記念国際賞(The Nukiyama Memorial Award)の7回目の受賞者として,香港Polytechnic大学のZuankai Wang教授(別紙参照)が選ばれ,授賞式および受賞講演が行われました.受賞者は,凝縮伝熱や沸騰伝熱に重要な研究論文を多数発表し,非常に顕著な業績を上げています.中でも凝縮伝熱の劇的な改善策,伝熱面上で液滴運動を自在に操る手法,沸騰熱伝達を物理的極限まで高める方法,およびライデンフロスト効果の抑制など,多くの課題に対し優れた成果をあげ,その研究業績は世界的に高く評価されており,授賞するにふさわしいと評価されました.受賞者には,賞状,盾,賞金50万円が贈呈されました.

同賞は,液体の沸騰現象に特異なモード変化が現れることを初めて発見し,その特性曲線がNukiyama Curveとして世界に知られる伝熱学のパイオニア,抜山四郎東北大学名誉教授(故人)の名前を冠して,伝熱学,熱科学,熱工学に関連した分野で国際的に秀でた活躍をしているおよそ50歳未満の国内外の科学者1名に,日本伝熱学会より2年毎に授与される賞です.

2023年6月から同年9月まで,全世界の科学者研究者から推薦を公募し,抜山記念国際賞2024選考委員会における厳正な審査を経て受賞者が決定されました.


主査 須賀 一彦 (大阪公立大学)
副主査 小原 拓 (東北大学)
店橋 護 (東京工業大学)
Catherine Colin (Institut de Mécanique des Fluides de Toulouse, France)
Janusz S. Szmyd (AGH University of Science and Technology, Poland)
Gang Chen (Massachusetts Institute of Technology, USA)
Chang-Ying Zhao (Shanghai Jiao Tong University, China)