1日目:9月13日(金)
13:00-13:05 | 開会挨拶 |
13:05-14:05 |
【特別講演】「再生可能エネルギー普及に貢献するデマンドレスポンス」 浅野 浩志 氏(電力中央研究所エネルギーイノベーション創発センター研究参事/岐阜大学教授/東京大学客員教授/東京工業大学特任教授) 我が国で最も普及が進んでいる再生可能エネルギー電源は,水力発電に続いて,太陽光発電であるが,需要に合わせて火力発電のように出力を制御できない.出力変動する再生可能エネルギー電源を使いやすくするため,電気自動車やヒートポンプ給湯機などを情報通信技術で集約したデマンドレスポンスや仮想発電所(VPP)の役割について解説する. |
14:05-14:15 | 休憩 |
14:15-15:10 |
「数値気象予報の研究の歴史と今後」 山浦 剛 氏(神戸大学 都市安全研究センター/理化学研究所 計算科学研究センター) 我が国の数値計算による気象予報は,コンピュータによる数値計算の黎明期からその発達とともに,コンピュータの計算性能を最大限引き出して予報ができるように改良されてきている.本講演は,その数値気象予報の歩みと現状の課題,そして今後の数値気象予報の目指すところの一端を紹介する. |
15:10-15:55 |
「CO2フリー水素サプライチェーンと水素コージェネレーションシステムの開発状況」 山口 正人 氏(川崎重工業 水素チェーン開発センター プロジェクト管理部) 将来の低炭素・水素社会を睨み,川崎重工業で推進している水素の製造,液化,輸送・貯蔵,利用を一体とした「CO2フリー水素チェーン」の概要と神戸ポートアイランドで実施している水素ガスタービンを用いた「水素コージェネレーションシステム」の実証試験状況について紹介する. |
15:55-16:05 | 休憩 |
16:05-16:50 |
「中性子イメージングの最近の進展」 鬼柳 善明 氏(名古屋大学大学院 工学研究科) 中性子イメージングは,これまでのシンプルな透過画像取得から,最近は,エネルギー選択イメージングなどの新しい手法が開発され,結晶構造や磁場などの新しい情報も得られるようになり,また,定量的な評価もされるように進歩している.さらに,応用分野も広がりを見せている.このような最近の進展について紹介する. |
16:50-17:35 |
「感圧・感温塗料を用いた光学的計測法の現状:何が計測できるのか?」 江上 泰広 氏(愛知工業大学 工学部機械学科) 感圧・感温塗料(PSP/TSP)は模型表面の圧力・温度分布の光学的な計測技術で,近年,PSP を用いた非定常計測や,TSP を用いた熱流束の計測や境界層遷移の可視化が行われるなど,その適用範囲が広がってきている.講演ではPSP/TSP 開発の現状について報告するとともに,PSP/TSP を用いて何を計測する事ができるのか,その応用例を紹介する. |
17:35-19:30 | 宿泊室入室・入浴 |
19:30-21:00 | 夕食 |
21:00-23:00 | 入浴・意見交換会 |
2日目:9月14日(土)
7:30-9:00 | 朝食・チェックアウト |
9:00-9:45 |
「最近の新冷媒動向及び機器に及ぼす影響と対応」 平良 繁治 氏(ダイキン工業 CSR・地球環境センター) 最近,キガリ改正など気候変動に関する国際的な枠組みの対応が注目を浴びている.空調機や冷凍・冷蔵機器に使用している冷媒は,欧州F ガス規制や日本のフロン排出抑制法など,各国で規制されている.本講演では,新冷媒の最新動向について概観し,その冷媒の空調機器と冷凍・冷蔵機器に及ぼす影響と対応についての概要を紹介する. |
9:45-10:30 |
「バイナリー発電システムの技術開発と適用事例」 川口 泰平 氏(神戸製鋼所 技術開発本部 機械研究所 流熱・化学研究室) 神戸製鋼所で開発したバイナリー発電技術の開発経緯,技術的特徴を説明するとともに,未利用の温水,蒸気の熱を電気に変換して活用する事例を報告する.また,船舶分野の排熱の電力変換の例である舶用バイナリー発電装置の開発例もあわせて説明する. |
10:30-10:40 | 休憩 |
10:40-11:25 |
「イオン液体を利用した蓄電デバイスの開発とその可能性」 柿部 剛史 氏(兵庫県立大学大学院 工学研究科) イオン液体は常温で液体の塩であり,高イオン密度や難燃性・難揮発性といった特徴から二次電池の新規電解質材料として期待されている.イオン液体を電解質として利用するときのメリットやデメリットを含め,その可能性について紹介する. |
11:25-12:10 |
「潜熱蓄熱技術の現状と展望」 堀部 明彦 氏(岡山大学大学院 自然科学研究科) 潜熱蓄熱は高密度蓄熱が可能であり,氷蓄熱などこれまでに多くの検討がなされている.さらに,暖房・給湯用や100℃以上のより高い温度領域に対しても研究開発が進められている.本講演では,種々の潜熱蓄熱,研究開発トピック,糖アルコール類を用いた直接接触蓄熱,蓄熱材としての溶融塩の検討などについて紹介する. |
12:10-12:30 | 閉会挨拶, 集合写真撮影 |